2007年11月06日
瀬長亀次郎展
那覇市ぶんかテンブス館で「瀬長亀次郎展」を観た。詳しくは書けないが、父は1956年に出獄したばかりの瀬長氏の肩を持ったことがある。このことに関して父は多くを語らない。しかし、勤め先をやめるつもりなど毛頭なかった父が瀬長氏の肩を持ったことも一因となり、独立せざるを得なくなったことは間違いないと思う。しかも、当時の父が沖縄人民党の党員もしくはシンパだったかというとそうではない。誰も瀬長氏を助けなかったら、そして当時の沖縄で大いに威張り散らしていたアメリカ人を嫌悪していたから、我が身に災難が降りかかるのを承知で父は瀬長氏の味方になったのだ。
今日の「瀬長亀次郎展」会場のテンブス館3階ギャラリーは初日ということもあってか、多くの人でごった返していた。しかし、年輩者の中にはきっと瀬長氏が困っている時にそっぽを向くか、うつむくかして手を貸さなかった人もいるだろうなと思った。瀬長氏が弾圧されている頃はアメリカ世だったんだもの、アメリカ人の顔色を窺うのは仕方がないさ。私だって父ほどの勇気は持ち合わせていないからそうするだろう。だが、そのことにほっかむりして「私はカメジローさんを陰ながら応援してました」なんてことは、恥ずかしくて口が裂けても言えない。
Posted by 百紫苑=hakushon at 19:41│Comments(0)
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