まだ？よーんなー沖縄

　今週水曜日に入院した父の検査結果が出た。残念ながら思わしくない。父も交えた席で主治医からあまり有難くない病名を告知されたが、当の本人は淡々としていた。その後、場所を変えて家族だけで少し長引きそうな入院生活について話し合っている時、母が亡くなった後に司法書士か税理士に作ってもらった土地・建物の財産ファイルと原稿用紙を病院に持ってくるよう父から頼まれた。「はっはーん、遺言状を書くつもりだな」と思ったけれど、口には出さなかった。

　病院から実家に直行して弟と件のファイルを探したが、なかなか見つからない。私は短気を起こして「もう1度、ファイルを作ってもらった方が早いんじゃないか」と提案したが、冷静な弟に「週末を挟んでいるから探した方が早いよ」と却下された。「何に使うかわからない物を探すのはメンドくせぇよ」と私が抵抗すると、「遺言状を書く時に必要だって言ってたよ」と弟が言った。なーんだ、父は自らの気持を弟には伝えていたのか。思えば、父は入院した当日に「明日にでも病院に原稿用紙を持ってくるように」と言っていた。数え84の父は年が年だけに検査結果とは関係なく、念のため遺言状を書くつもりだったのだろう。

　さて、ファイルも見つかったことだし、これから病院に行くとするか。来週中には仕上がるであろう遺言状を読むのが少しでも先になりますように。